マグレインNの粒子は直径が1mm
マグレインSは直径1.5mm
マグレイン円錐(えんすい)粒は円錐径2mm
これらの粒子を粘着テープに固定し皮膚に貼付します。
圧着によって皮膚の知覚神経を刺激します。
銀色粒は鉄を主成分にマンガン、その他を少量合む合金で出来ています。金粒はこの銀色粒に金メッキを施したものです。
チタン粒はチタン99%でできています。
銀色粒は材質の特性上、汗などと反応して酸化(錆“サビ)”します。金粒は表面が金で覆われており、銀色粒に比べて弱刺激になります。チタン粒は体に優しい金属でできているため、金粒よりもさらにソフトな弱刺激になります。
マグレインの粒形状は1mm径、1.5mm径の球形の粒と
先が尖っている円錐形の2種類あります。
そして1mm径の球形粒を5つ並べたものの4タイプあります。
刺激は強い順番に、円錐粒、球形1.5mm径、球形1mm×5、
球形1mm径となります。球形1mm径と1.5mm径では大きな1.5mm径のほうが刺激が強いように思われますが、
体の状態が実証(元気・活動的)か虚証(衰弱・冷え)のいずれかによって一概に言えません。
また、円錐粒と銀粒は貼り跡に酸化(錆“サビ”)が着色して残ります。そのため顔や首の回りなど、目立つところは
気になるという方には、錆び跡がのこらないタイプの
チタン粒をお勧めする場合もあります。
頸、肩、腰その他の部位の凝りや痛みで打撲や捻挫のような疲労や損傷を原因とする局所的なもの、内臓、内分泌障害などの疾病からくる全身的なもの、感冒などの感染や、精神的ストレスによるものなど、種々の原因が考えられます。
この凝りや痛みの感覚は、神経や体液を介して関連痛として現われたり、特定の皮膚を過敏にしたり、皮膚の色や肌の潤いを変化させたりする場合があるといわれています。
この現象は内臓皮膚(体表)反射といわれ、特定の皮膚部位に強く現われる場合や、より広範囲に、又、全身に現われる場合もあります。症状が強く現われるのは、患部上の皮膚に最も多く見られますが、この場合は短い反射経路によるものと考えられています。又、長い反射経路を介しても相互に強い変化や作用を及ぼす場合もあり、このときは経絡を介して表われるものと考えられています。
1965年頃弊社を含め鍼灸治療院で従来の一般的である治療室での一時的な刺針刺激の 作用のみならず効果を持続させるために、ごく小さい針を絆創膏で押さえておく皮内針、金属粒を固定する粒針などの用具と技術が生まれました。
絆創膏にメントールや唐辛子成分の粘着剤を混ぜてその化学的成分による刺激での血行促進や筋肉への作用などを期待したテープは古く大正時代には確認されていました。
永久磁石が人体に与える作用については古くから語られてはいますが科学的な実証ができず、弊社でも1970年から粒子型のもので委託研究等をしましたが結果を得られませんでした。
医療用具としての厚生省承認は1955年頃にブレスレットやネックレスに磁気を持たせた治療具が血行を促進するとして製造許可がでたのが始まりです。その後にその承認と弊社の粒子貼付の治療法の組み合わせと推察できる製品化で現在にも続く量販になっているようです。
マグレインは単純に物理的な刺す、押すその他のハリ治療法の延長で皮膚の知覚を刺激することでの治療法は古くからの小児針と言われている皮膚を軽く刺激する方法の変化したものです。
長年の経験から生まれた手技が最近になって裏付けができたのですが皮膚は外敵から体を守るために知覚が発達していて受けた刺激を作用に仕易く、更に貼付するため手間をかけず継続して作用できる等大変便利で有利な方法と言えます。
人体について神経の情報伝達経路や種類、脳の特性から各臓器や器官等への作用を分析して治療点、刺激方法、量や受ける体の状態ごとに合わせるのが現在の日本の鍼灸治療が得意にするところです。
更に毛穴一つと言われるツボに作用の異なる刺激を正確に必要時に出来るのは結果ではあるのですがマグレインの強みです。
「これを飲んだら何か体に良い」「これを体に付けたら元気になるようだ」と言った部類のものとは違いがあります。
マグレインは病態の把握や個人的な生い立ち、食事内容等の生活内容の違い、時々の体調に適した治療を理解される治療者や利用者に有用な治療具です。小さくて扱いにくいものですが、少々の決心とご努力をお願いいたします。